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「Interface」 2004年12月号
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リクラメーション
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リクラメーション(Reclamation)とは,あまり耳慣れないことばですが,日本語で「矯正」,「教化」,「再生利用」などと訳します.
ここでは,上書きのできないフラッシュを管理するソフトウェアにおいて,「1度使用した箇所を,
再度利用可能にするための処理」のことを「リクラメーション」と呼びます.
NAND型フラッシュにおけるリクラメーションとは,メモリ上にデータを格納するにあたり,
使用済み領域を再生させる,つまり再度書き込み可能な状態に初期化する処理のことです.
具体的なリクラメーションの方法としては,プログラム側でどのページが有効かを記憶しておく必要があります.
もしブロック内に有効ページと無効ページの両方がある場合は,
有効ページを他ブロックへ移動してから,ブロック消去を行うという手順を踏みます.
リクラメーションの場合の処理時間について最小と最大の二つのケースを考えてみましょう.
最小の場合は,対象ブロック中に有効ページがない場合なので,
ブロック消去時間+プログラム・オーバヘッド(対象ブロックに有効ページがないことの確認処理)となり,
最大の場合は,対象ブロック中の全ページが有効ページの場合なので,
32ページ分のフラッシュへの書き込み(A)+ブロック消去時間(B)+プログラム・オーバヘッド(対象ブロック中のすべてのページが有効ページだと判断する処理,
移動先ページの選定時間など)となります.
また,プログラムにより有効ページが少ないブロックからリクラメーションを行うようにしておけば,より実用的です.
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