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フラッシュメモリの特徴
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特徴
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ハードディスクと比較して、フラッシュメモリには下表に示すような
特徴があります。
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■ フラッシュメモリとハードディスクの比較
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特徴
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フラッシュメモリ
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ハードディスク
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不揮発性
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○
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○
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高密度
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○
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○
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低消費電力
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○
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×
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書き換え可能性
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○
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○
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完全ビット変更可能性 ※注
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×
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○
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高速読み出し
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○
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×
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低コスト
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○
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×
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メカレス
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○
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×
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動作環境非依存性
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○
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×
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(※注:'Fully Bit-Alterable'を「完全ビット変更可能性」と訳した)
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「完全ビット変更可能性(Fully Bit-Alterable)」というのは、
フラッシュメモリにおける書込みデータの1と0とが自由に反転できな
いことをいいます。このため、例えばハードディスクでは、あるセクタの
データを更新する場合、目的のセクタを指定して更新のためのセクタサイズのデータをオーバライトしますが、
フラッシュメモリではこのような方法でデータの更新をすることができないのです。
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なぜできないのか具体的に見てみましょう。ハードディスクでは、
バイトデータを例えば
11110000bから
00001111bに変更するためには単にデータを
オーバライトするだけで済みます。ここで注目したいのはビット単位で
の変更がどのようになっているかです。この例では
11110000bから
00001111bに変更しているので、ビット単位に見ると
0→1と
1→0の変更が行われています。
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ビット |
フラッシュ
メモリ |
ハード
ディスク |
0 → 1 |
× |
○ |
1 → 0 |
○ |
○ |
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このように0→1と1→0の変更が可能な場合を「完全ビット変更可能性」があると言います。フラッシュメモリは「完全ビット変更可能性」がありません。
フラッシュメモリでは1→0の変更はできるのですが0→1はできません。つまり、0にしてしまったビットは1に戻すことができないのです。これは、物理的にデータの0と1とに対称性がないために起こります。このために、データの更新において、単純にオーバライトすることができないのです。
では、どのようにしてフラッシュメモリ上でデータの更新を行えばよいのでしょうか。
次にその方法について説明します。
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