フラッシュファイルシステム「Ｆｕｇｕｅ」 - ２００２年６月１９日『ToDoプロジェクト』が国内ソフトウェアベンダによりスタート -

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プレスリリース

◆ 『ToDoプロジェクト』が国内ソフトウェアベンダによりスタート

２００２年６月１９日

～アプリケーション開発プラットフォーム評価環境の構築に向け
　　　　　　イーエルティを中心とした有力ベンダがプロジェクトを立ち上げ～

　株式会社イーエルティ（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：坂本秀人）を中心とし、複数の有力ベンダが、アプリケーション開発プラットフォーム評価環境の開発プロジェクト『ToDoプロジェクト』を立ち上げました。このプラットフォームは、日本の組込み市場で多く利用されている日本語変換システムやブラウザの評価用バイナリを含んでおり、Linuxの評価とそれに伴うソフトウェア評価、さらにはユーザが開発したアプリケーション評価を、短期間に低コストで行うことができます。今回の開発プロジェクトでは、アイティアクセス株式会社、株式会社エルミックシステム、株式会社京都ソフトウェアリサーチ、株式会社シーアンドジイ、株式会社ジャストシステム、ピクセル・テクノロジーズ株式会社、モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社、各社の技術、ソフトウェアの提供により、ワンボックスに集約された一体型のプラットフォームが実現されました。現在このプロジェクトで開発されている製品は、6月26日より東京ビッグサイトで開催される組込みシステム開発技術展（ESEC）のイーエルティブースで参考出品されます。

　組込みLinuxにおけるソフトウェア評価については、複数のソフトウェアベンダからソフトウェアを入手し、半導体メーカもしくは、ボードメーカで供給されているリファレンスボードにインプリメンテーションを行い、評価を行うパターンが多く見受けられます。この場合、提供されるソフトウェアの評価と自社開発のアプリケーションとの協調動作などの評価にかかる期間が増大してしまっている、というのが現状です。このプラットフォームでは、MontaVista Linuxの開発ライセンスとともに、現在多くのデバイスで利用されているソフトウェアソリューションをパッケージにすることにより、この期間を軽減することを可能にします。提供されるソフトウェアは、すでにプラットフォーム上で動作確認されたバイナリを提供しますので、ユーザは、本来必要であった、ソフトウェアの機能チェック、自社ソフトウェアとの整合性、アプリケーション、サービスの検討に、短期間で移行することが可能です。

　このプラットフォームには、現在多くのデバイスで使用されているインタフェースと、多くのデバイスで使用できる高性能のグラフィックチップが搭載されています。通常のデバイスであれば、これらのインタフェースの評価を行うことにより、実機への移行がスムーズに行えます。また、デバイスに対してのドライバ、LSPのソースコードもパッケージと同時に提供されます。

　開発費用においても、プラットフォーム導入によるコストの削減が期待されます。従来ではソフトウェアベンダから供給されるバイナリのインプリメンテーションにかかる費用は、ユーザ側が負担していました。このプラットフォームでは、すでに評価用のライセンスを含んだ形での提供をおこないますので、これまで、プラットフォームへのインプリメンテーションのためにかかっていた費用を削減させることが可能となります。

【製品構成】
ハードウェア	Reference Platform / ROM 16MB / RAM 64MB / Serial / Compact Flash /PCMCIAインタフェース / USBインタフェース / Ethernet / XGA対応6.3inch液晶ディスプレイ / キーボード / マウス

ソフトウェア	MontaVista Linux / MontaVista Graphics ATOK for MontaVista Linux / 日本語フォント2書体 NetFront /インタラクティブ・ファイル・ビューア（IFV） Fugue（Flash File System）

アイティアクセス株式会社　代表取締役社長西久保靖彦

「アイティアクセスは、組込Web Browser , NetFront評価版の提供をはじめ各種組込用ミドルウェアの提供を予定しております。　また、それらのソフトウェアがこのリファレンス評価システムを採用されるお客様の開発に貢献することを喜ばしく思います。」

株式会社エルミックシステム　代表取締役社長　澤田陽

「ソフトウェアとプラットフォームが一体となったソリューションの提供が可能になったことにより、Linuxを選択するお客様のメリットが増すことを喜ばしく思います。同時に、組込み業界におけるLinuxの普及が今後ますます加速されることを期待いたします。また、弊社では本プロジェクトで得たノウハウを生かして、今後もより良い技術サポートを提供してまいります。」

株式会社京都ソフトウェアリサーチ代表取締役長澤恒也

「システム開発のスピードを加速するためには適切な評価プラットフォームの提供は不可欠です。弊社では1999年より組込みシステム向けのフラッシュファイルシステムを提供しております。これまでに多くのユーザ様から組込みLinuxへの対応のご要望をいただいておりました。今回アプリケーション評価用プラットフォームに評価版を提供することで、この期待に応えることが出来ます。」

株式会社シーアンドジイ　技術営業部　部長　山下郁生

「弊社が代理店をやっております台湾のArphic Technology CO., LTD.社は、いち早く組込みフォントシステムを手がけ、ワープロやプリンタ等への組込に実績があります。最近では、組込の分野の中でも、”表示用フォント”に力を入れ可読性を高めるカラーグレィスケール技術を取り入れ、省容量、高品質な文字を今回提供申し上げる運びとなりました。」

株式会社ジャストシステム代表取締役社長　浮川和宣

「イーエルティ殿が提供する『組込みLinux向けアプリケーション評価用プラットフォーム』は、組込みLinuxベースの製品開発プロジェクトが課題としているソフトウェア開発および評価の効率を飛躍的に向上させる製品であると考えております。組込Linuxを搭載した情報家電機器などの開発をより一層促進する今回の製品に向けて、ジャストシステムはこれまでにも数々の携帯情報端末、情報家電機器に搭載されてきた実績を持つ日本語変換システム『ATOK』を提供し、支援させていただいております。」

ピクセル・テクノロジーズ株式会社

代表取締役　アリ・アドナン

「組込みLinuxアプリケーション評価用プラットフォーム開発に伴い、ピクセル・テクノロジーズ株式会社は『インタラクティブ・ファイル・ビューア（IFV）』を提供します。　IFVは様々なネットワーク端末や画面サイズ上で多彩なオフィスドキュメント、メディアオブジェクトの表示を実現したドキュメントビューアです。　IFVで表示されたファイルは直感的なUI上で滑らかな拡大・縮小操作を可能とします。また、サーバーサイドでの特別な変換を必要とせず、全てのコンテンツ処理はIFVを搭載した端末側で行われます。　組込みLinux開発環境の充実は今後、様々なアプリケーションの実機への導入がスムーズに行われることとなり、ピクセル・テクノロジーズは今回のプロジェクトに積極的に協力していきたいと考えています。」

モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社

代表取締役社長有馬仁志

「このターゲット･プラットフォーム･プロジェクトにより、MontaVista Linuxソリューションがさらに拡大することは、モンタビスタとして大変喜ばしく思っています。ELT社を始めとする、多数の強力なパートナ様の技術力をベースとして立ち上げられたこのプロジェクトは、お客様が今後組込みLinuxの採用を検討するに当たり、非常に大きなサポートとなります。組込みLinuxプラットフォームの共通化、総合的な評価プラットフォームの提供により、組込みLinuxを使用した開発がより短期間で進めることができます。このプロジェクトにより、これまで以上に幅広い市場に、そしてより多くのアプリケーションにおいて、組込みLinuxが浸透していくことを期待しています。」

株式会社イーエルティ　代表取締役社長坂本秀人

「今回のプロジェクトは、組込みLinux市場に大きな影響を与える製品です。従来は、ユーザが組込みLinuxのテクノロジーを製品に適用するかどうかの評価や、量産を行うための人的、技術的資源に多大に投資をしないと判断ができない状況でしたが、この評価プラットフォームを使用するだけで、Linuxの実装、サードパーティンライセンスの取得、実装などユーザは非常に少ないリスクと投資で行うことができます。短期間でアプリケーション評価も可能となるため、トータルでは大きなメリットも享受することができます。また、本プロジェクトは、弊社に賛同いただいている、パートナ各社にも参加を頂き、実現にこぎつけています。これからも市場のニーズに対応するため、さらに多くの企業様の参加をいただき組込みLinuxの開発環境をより良くする製品を提供してまいります。」

株式会社イーエルティについて
イーエルティ（本社：東京都渋谷区東3-16-3 エフ・ニッセイ恵比寿ビル６Ｆ、代表取締役社長：坂本秀人）は、組込みLinuxのツールインテグレータとして、2001年5月に設立されました。ユーザが必要とする、組込みLinuxのアプリケーション開発プラットフォームをターンキーで提供しています。多数の組込みLinuxベンダとの協業、および半導体ベンダとの協業を行い、Emblix 等の組込みLinuxに関するコンソーシアムにも積極的に参加することで組込みシステムに関して他方面からのアプローチを行い、技術、情報のサービスを提供しています。

以上

◆LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。
◆その他すべての名称は、各社の登録商標、商標、またはサービスマークです。

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◆お問い合わせ窓口
株式会社イーエルティ　マーケティング部
TEL:03-5469-8002　　FAX:03-5469-8003
担当：長澤／奥山 e-mail : info@emblit.co.jp

◆お問い合わせ窓口
株式会社京都ソフトウェアリサーチ　MCグループ
TEL:075-342-0794　　FAX:075-342-0781
担当：河合 e-mail : fugue-info@kyoto-sr.co.jp

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