Fugue Kyoto Software Research, Inc.
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プレスリリース
 
 イーソル、KSR製フラッシュファイルシステム 「Fugue」の販売代理店に
2002年3月26日
〜μITRONシステム上にフラッシュメモリ専用 ファイルシステム搭載が容易に〜
 株式会社京都ソフトウェアリサーチ(本社:京都市下京区、代表取締役社長:長澤恒也、以下KSR)とイーソル株式会社(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、KSRが開発・販売するフラッシュメモリ専用フラッシュファイルシステム「Fugue(フーガ)」に関して、イーソルが販売代理店となることで合意しました。イーソルが得意とするμITRONシステム開発支援ソリューションに、携帯型情報機器や車載型情報機器などへ搭載される標準的なデバイスのひとつであるフラッシュメモリへむけた、専用フラッシュファイルシステム「Fugue」のソリューションをあわせてお客様に提供できるようになります。

 ポストPC時代を迎え、携帯電話やPDAをはじめとする携帯型情報機器、カーナビシステムなどの車載型情報機器など様々な端末が登場し、それらの情報や肥大化するプログラムを格納するメディアとして、フラッシュメモリは標準デバイスのひとつとなりました。フラッシュメモリには、データの更新頻度・方法の制限やブロック単位での消去など、特有の特性があります。これらの制限を踏まえ、自前でドライバとファイルシステムを一から構築することは開発効率のアップと機能の複雑化・煩雑化を同時に求められる開発者には非常に負担の多い作業です。
 これらの課題をクリアにし、フラッシュファイル専用のドライバとファイルシステムを提供するのが「Fugue」です。「Fugue」は、高い耐電源障害性を第一の特徴としています。フラッシュメモリへの書込み時にシステムが停止した場合でも、データブロック自身にリンク情報を持つため、それを辿ってファイルシステムを再構築することが可能です。また「ゴミ領域」をある段階で再利用できるようにするガーベッジコレクションをAPIで明示的にコントロールできる機能を持ちます。この機能により、予期しないときにガーベジコレクションが動作してしまうといったことを防ぐことができます。さらに特定のOSやフラッシュメモリチップ・CPUなどハードウェア環境に依存する部分を最小限に押さえることにより、高い移植性を実現しています。

 イーソルは自社で開発したμITRON4.0準拠「PrKERNELv4」を「Fugue」に対応することを予定しており、お客様はμITRONシステム上に容易にフラッシュファイルシステムを搭載できるようになります。イーソルが提供するミドルウェアには、自社で提供するμITRONやTCP/IPをはじめとするミドルウェア群「eParts」と提携サードパーティが提供する優れたミドルウェアのラインナップがありますが、今回の合意により、さらに強力なミドルウェアが加わり、お客様の利便性を高めました。

 株式会社 京都ソフトウェアリサーチ マーケティング・カスタマー・グループ
 河合健一のコメント
「ミドルウェアであるFugueにとって、OSや開発環境との連携による、システム・インテグレーションは不可欠の要素です。そのような点から、業界での実績も豊富であり、自社製の強力なソリューションを有するイーソル社にてFugueを扱っていただける今回の提携は、弊社にとって大きな前進であるとともに、これまで以上にお客さまのご要望にお答えしていける力を得られるものであると思います。」

 イーソル株式会社 取締役エンベデッドプロダクツ事業部長
 上山伸幸のコメント
「今回の提携により、さらにお客様により幅広いミドルウェアの提供をできるようになりました。KSR社のフラッシュ・ファイルシステム「Fugue」はこの業界で数多くの実績と高い評価を持つ優れたミドルウェアです。弊社が開発者への提供を目指す三本柱 ―OSを含めた開発環境(eBinder)、幅広いミドルウェア(eParts)、これまでの経験と技術を生かしたカスタマーサービス― のミドルウェアのラインナップをより強固なものにできると思っています。μITRONシステムの開発に威力を発揮し、特にミドルウェアの組み合わせが容易にできる「eBinder」とあわせたソリューションは、組込み開発者にとってベストソリューションになることを確信しています。」

「Fugue」について
 Fugueは、フラッシュファィルシステムとしては、ポストPC機器を指向した、従来にない特徴とアーキテクチャを持ち、また、国内メーカー製ミドルウェアとして、1999年のリリース以来、携帯電話やPDAをはじめ、幅広い分野の製品に搭載され、高い評価を得ています。

株式会社京都ソフトウェアリサーチについて
 株式会社京都ソフトウェアリサーチは、1990年の設立から、先端的な技術テーマへのコンピューティング技術の提供を指向してきました。1999年には、それまでの研究開発ビジネスからの成果として、応用範囲の拡大が予測されたフラッシュメモリへ向けて、エンベディッド分野でのミドルウェア製品「Fugue」をリリースいたしました。現在は、創業時からの流れを継承した「コンピュータ・テクノロジー事業」とFugueを中心とした「エンベディッド・システム事業」を展開しています。

イーソル株式会社について
 イーソル株式会社は1975年の創業以来、コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する、という理念のもと、組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。
 取り扱っている組込みソフトウェア製品には、「eBinder」のほか、ライセンス & ロイヤリティフリーでソースコードを公開しているμITRON「PrKERNEL(R)」をはじめ、各種ミドルウェア製品のラインナップがあります。


* Fugueは株式会社京都ソフトウェアリサーチの商標です。
*eBinder、PrKERNEL、PrKERNELv4はイーソル株式会社の登録商標です。
*TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON および ITRON は特定の商品ないしは商品群を指す名称ではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

 
◆お問い合わせ窓口
イーソル株式会社 営業部 エンベデッドプロダクツ事業
TEL:03-5301-5325  FAX:03-5376-2538
担当:村上 e-mail : ep-inq@esol.co.jp
◆お問い合わせ窓口
株式会社京都ソフトウェアリサーチ MCグループ
TEL:075-342-0794  FAX:075-342-0781
担当:河合 e-mail : fugue-info@kyoto-sr.co.jp
「Fugue」に関する詳細情報は、 こちらよりご覧いただけます。
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